ヵくんは異世界人我々の真名を手に入れてしまった時、忘れなくちゃ忘れなくちゃと思うんだけど、いざ我々が帰るとなった時に忘れなきゃいけないはずの我々の名前を呼んでしまって、我々が石になったみたいに動けなくなるのを見て、ヵくんのなかに芽生えてはならない仄暗い感情が湧き上がってしまい(これさえあれば、あの子は……)そして道を踏み外すよ
絶対に手に入らないと思っていたものが手に入る可能性を手に入れた時、どれほどの人間がそれを諦められるかな ヵくんは悩んで悩んで、でも我々のことだけをどうしても諦めきれなくて ごめん、ごめんって言いながらわれわれを抱き締めて我々のこと、自分のものにするから 帰れなくするから でもヵくん、悲しそうに、でも嬉しそうに笑ってて欲しい ああこれで僕たちずっと一緒だ！ ヵくん ああヵくん ヵくん(5 7 5)
